まるた

月島 もんじゃストリートの「まるた」に行きました。名前の通り、店構えは丸太でデコレーションされています。店内はゆったりした山小屋風で明るく感じの良い雰囲気です。

面白い名前の「貝―貝―貝」のもんじゃを頼みました。

来てビックリ、驚きの貝―貝―貝です。思わず、「すごいなー」と声が出ました。アサリなど何個あるのか数え切れません。早速焼いてみました、貝は小さく刻まず、なるだけ大きな塊で焼きました。

きれな楕円形にはなっていませんが、ビールが進む自分好みの焼きです。アサリは見た目のインパクトでカキ、ホタテにかないませんが、味に大いに威力を発揮しています。もう一度食べてみたくなる一品です。

次に定番の「明太もちチーズ」をいただきました。

スプーンにも店のこだわりがあるようです。おしゃれです。明太子は粒がサラサラで焼かずにごはんを食べたくなるような良い明太子です。先日見つけた明太もちチーズの焼き方マニュアルの方法に従い、明太子以外の具材をまず焼き、明太子はダシの中でほぐそうと思い焼き進めました。しかし、明太子には皮があるので、思うようにほぐれてくれません。もたもたしながら、結局明太子はドーナツの真ん中でテコで粉々に切ることにしました。チーズを乗せて、少しいびつな形ですが焼き上がりです。

明太子が入ると程よいおこげができておいしいです。

周囲に家族連れがいたので、もんじゃを食べながら、焼く様子を見てみました。店員から焼きましょうかと尋ねられると、お父さんが自分で焼きますと返答。お母さんは半信半疑の様子です。おもむろに具材を鉄板に置き、焼きはじめると、娘さんが加勢、子供はキャベツをテコで刻む係りのようです。その後の焼き係はやはりお母さんのようです。お母さんの予想的中のようです。どこでも子供のキャベツ刻み係は定番のようです。

「まるた」さん、美味しいもんじゃありがとうございました。

元祖 もんじゃ お好み焼き 好美屋(よしみや)

月島 もんじゃストリートの「好美屋(よしみや)」へ行きました。

「特性もんじゃ」をいただきました。豚肉、生イカ、ソバの入ったもんじゃです。注文すると、奥でキャベツを刻む音がしました。注文ごとにキャベツを刻んいるようです。マスターが焼いてくれました。鉄板に油をひき、具材を鉄板に置くと、即座にドーナツ型に並べ、中央にダシを一気に流し込みます。全体をからめて、ソバを少し刻んで青のりを散らせて出来上がり。58秒後に食べられるそうです。

おすすめ通り58後に食べてみました。キャベツの触感が生きており美味しいです。焼き方は店によって違うものだと感心しました。マスターが辛い物が好きであれば一味を掛けても美味しいと教えてくれました。一味が意外と相性が良いようです。病みつきになりそうです。プリン体と戦う乳酸菌PA-3をここでも頂きました。

次に「特性塩ダレもんじゃ」をいただきました。奥さんが焼いてくれましたが、焼き方はマスターと全く同じでした。ただ、1分後に出来上がりますと待ち時間が2秒長めでした。塩ダレもんじゃのダシは真っ白です。普通のもんじゃにはソースが入っていて少し茶色になるそうです。また、ダシの酸味はソースによるものだそうです。

グラタンのようななんとも不思議な味で、食べ進むに連れて味に深みが増してきます。月島のもんじゃは奥が深い。

もんじゃ てまり

月島もんじゃストリートにある「もんじゃ てまり」に行きました。

早速、生ビール大と海鮮もんじゃを注文しました。キャンペーン中ということで、プリン体と戦う乳酸菌PA-3をいただきました。確かにビールともんじゃの組み合わせには必要と思います。

海鮮もんじゃは新鮮な魚介を適度な大きさに切ってくれています。

焼きますかと尋ねてくれましたが、自分で焼くとにしました。良く使いこまれた鉄板は良いものです。何でもおいしく焼けそうです。

なかなかの出来栄えです。食べてみると、嫌味でない少し酸味のあるダシ、ダシのうまみ成分?ソース?わかりませんが長年培われた秘伝のダシなのでしょう。月島もんじゃ振興会協同組合の発行している月島周辺もんじゃ屋さんのご案内を見ると、てまりさんは1977年創業だそうです。

メニューのそばにもんじゃの美味しい作り方マニュアルがありました。もんじゃ初心者の私にはありがたいです。明太もちチーズの美味しい作り方のマニュアルを見ると、明太子は最初に焼くのではなく、明太子以外の具を炒めて火が通ってドーナッ型を作り、汁と一緒に明太子を入れ、汁の中でよくつぶすそうです。なるほど。

もんじゃ以外のメニューも充実しているようなので、ウインナー盛り合わせを頼んでみました。

お箸を出してくれました。やはりもんじゃは小さいテコ、他のメニューはお箸となっているようです。お好みは何で食べるのか少し興味があります。

次に少し変わったメニューをと思い、サーモントマトチーズを頼んでみました。

なんとも彩の良い盛り付けです。サーモンはスモークサーモンのようです。早速、焼いてみました。ア~、油をひくのを忘れた。でもよく使いこまれた鉄板なので問題ありませんでした。さあ出来たと思ったときに、お皿に残ったチーズは何時焼くのか??とりあえずできたもんじゃの上に置きました。

チーズは時間とともに溶けて程よい感じになりました。最後に乗せるので正解のようです。チーズは意外とダシと合います。大満足でした。

もんじゃを食べながら、周囲のお客さんを観察。お母さんと小さな息子2人の3名です。お子さんにはベビースターもんじゃを注文していました。今も子供にはベビースターラーメンは人気なようです。お母さんが具材を鉄板に置き、炒めて、息子が2枚のテコでリズミカルに刻むパターンで焼いていました。あまり刻めているようには見えませんが微笑ましい光景でした。

路地裏もんじゃ もん吉

私が最初に訪れた月島のもんじゃ屋は”路地裏もんじゃ もん吉”です。表に芸能人の写真があり、有名店かなと思い入ってみました。

入店すると席に案内され、まず、カバン・上着を椅子を開けてその中に入れるように言われました。匂いや油がつかないようにでしょうか。注文を聞きに来てくれ、もん吉スペシャル(もんじゃ)とカキのバーター焼きを注文しました。山盛りに具材が積まれたもんじゃが来ました。焼きますか?と問われたので、お願いしました。大きなテコ2枚で器用に焼き上がてくれました。

そのまま食べられるようです。もんじゃはすぐにできるようです。鉄板全体をもんじゃで埋め尽くされているので、カキを焼く場所がありません。とりあえず、初めての本場のもんじゃに感激しながらいただきました。スペシャルにはそばの麺も入っているようです。ところどころに入っているイカの身が触感の良いアクセントになっています。三分の一程度食べ進んだところで、カキのバター焼きを作ることにしました。次第にもんじゃの底におこげができるようになってきました。店員がおもむろに近づいてきて、おこげも美味しくいただけますと言って、大きなテコでもんじゃを裏返しました。おこげを大きく切り取り食べると、それはまさに関西のイカ焼きでした。

もんじゃ こぼれや

月島の”もんじゃ こぼれや”に行きました。まずは”こぼれや(海鮮)”をいただきました。

ご覧ください、新鮮な海鮮で大変なことになっています。せっかくの具材をダメにするといけないので、店の人に焼いてもらいました。まず、鉄板にラードのような室温で固まった固体状のアブラを乗せて、エビと穴子は隅で火を通し、他の海鮮(なんとイイダコが丸々入っています)は中央で少し加熱してキャベツと混ぜ、隅に置いたエビと穴子を刻んで、全体をからめました。大きな海鮮具材をテコで刻み、丸い土手を作って中央にダシ汁を流して、全体をからめて出来上がり。

すべてに店のこだわりがあるようです。チビチビつまんでいると、別のテーブルで、もんじゃを自分で焼いているお客さんがいて、何気なく焼いている様子を見ていると、土手を作ってダシ汁を入れ全体を混ぜるところまでは店員さんと同じでしたが、その後、広げては、集めて、刻む、また広げて、、、の操作を何度も何度も繰り返し、完成形は関西のお好み焼き程の大きさと厚さのもんじゃでした。大きなテコで鉄板に接していない上のほうを取り、焼き上がりを待っていた連れの取り皿に、できたと取り分けていました。こんな食べ方もあるのかと感心しました。

2枚目は”築地魚河岸直送マグロ”をいただきました。今回は自分で焼いてみました。鉄板に固体アブラを広げ、マグロ、キャベツ、ネギ等の固形具材を広げて炒めました。2枚のテコで全体を混ぜながら、時々刻んでみました。土手を作って、ダシ汁を入れるのですが、見ていると簡単に見えるのですが、実際にやってみると、熱い湯気が手に上がって来て大変でした。きれいな丸にはなっていませんが、何とか完成です。

3枚目は”昔ながらのもんじゃ”(名前を正確に覚えていません)をいただきました。これも自分で焼いてみました。このもんじゃにはベビースターラーメンが入っているようで、懐かしい味でした。

少し焼き方がお粗末なような感じがします。

「グーグルに学ぶディ―プラーニング」

グーグルに学ぶディ―プラーニング」日経ビッグデータ[編]を読みました。グーグル社員へのインタビューおよびグーグルアプリの利用事例を通して、ディ―プラーニングを数式を使用せず平易に解説するとともに応用事例をわかりやすく解説してくれています。

グーグル社は「AI(人工知能)ファースト」の経営方針を打ち出し、モバイルファーストの世界からAIファーストの世界へ移行していくことを宣言しています。また、グーグル社はグーグルクラウドプラットフォームを通してディ―プラーニングに関する研究成果を一般に公開しています。このプラットファームを利用すると、利用者は既にグーグルで学習を行った(構築した)モデルをAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を通して使用することができます。また、利用者が自分でモデルを構築したい場合は機械学習ライブラリであるテンソルフローを使用することができます。

本書を読んで最も印象的であったのは、グーグルクラウド・マシンラーニング・グループ研究責任者のジア・リーさんのインタビューです。彼女によるとディ―プラーニングは「データハングリー」であり、大量のデータがある場合には威力を発揮するが、人間のように限られた情報から学習していくことが残された課題であると指摘していいます。確かに人間は数少ない事実とあいまいな多くの情報を基に次の一手を打つ場面が多々あり、見事に成功をおさめる人もおられます。本書に示されたエアロセンス社のドローン空撮データへの活用事例は示唆に富みます。彼らは既存の学習モデルを使って、異なる課題を学習させる転用学習を利用することで、数少ないデータで目的の課題に対して良好なモデルを構築しています。

ディ―プラーニングは音声認識、画像認識、自然言語処理とその適応範囲が急速に広がってきており、今後、ますます我々の身近な存在になるのでしょう。

もんじゃ 哲ちゃん

月島のもんじゃストリートにある”もんじゃ 哲ちゃん”にいきました。席に着くと、取り皿と関西では見慣れない小さなテコが出されました。言えば出てくるのでしょうが箸は見当たりませんでした。まずは、特選もんじゃの”魚屋もんじゃ”をいただきました。

おいしく焼いていただけるとのことなので、焼いてもらいました。あかえびの下のヒモヒモしたものは何かと問うと、細く割いたイカだそうです。ダシが出ておいしいそうです。

関西でおなじみの大きさのテコ2個でまずは魚介類を炒め、キャベツを追加して炒める。炒めた具材を円形に整え、中心に丸く鉄板が出るように全体を丸く広げ、といた汁を中心の鉄板に注ぎ、全体を混ぜ合わせる。鉄板全体に広げて、テコで具材を刻み出来上がり。

小さなテコで力強くもんじゃをすくい食べてくださいと食べ方を教えてもらいました。おこげがおいしいので、ゆっくり食べると良いようです。端から黙々と食べ進みます。魚介は新鮮で美味しいです。中々おこげはできてきません。アットいう間に1枚完食。もう少し時間を掛けて食べないとおこげにありつけません。

もんじゃ焼きは色々な物を入れて焼くので、なんじゃ もんじゃでもんじゃ焼きと成ったようです。月島界隈で月島ブランドを名乗る店は月島出身者の店だそうです。

2枚目は”もち明太子もんじゃ”をいただきました。やはり焼いてもらうに限ります。具材により焼き方が異なるようです。今回は、おこげを楽しむと心に誓い、スローペースでいただきました。おこげができてくると、両面焼きも美味しいと、店主が大きなテコでひっくり返してくれました。

3枚目は”ぶたそばもんじゃ”をいただきました。これはソウス味で関西風味でした。

具材、味付けで七変化するもんじゃ焼きをそれぞれに合った焼き方で作ってくれ、看板に偽りなしで、熟練の技が光っていました。従業員一同ご年配の方ばかりでアットホームな雰囲気でした。お腹いっぱいいただき、店を後にしました。哲ちゃんごちそうさまでした。

 

「ゲノム編集の衝撃」

「ゲノム編集の衝撃」NHK「ゲノム編集」取材班著を読みました。本書はNHKの「ゲノム編集」取材班が「クローズアップ現代」の「”いのち”を変える新技術~ゲノム編集最前線~」制作時に行った取材をもとに執筆されています。

ゲノム編集が爆発的に発展した要因としては「クリスパー・キャス9」というゲノム編集技術が確立されたことと、本技術に関連したゲノム編集ツールがネットで簡単に入手できる仕組みが構築されているて点が挙げられます。クリスパー・キャス9とは2012年にカリフォルニア大学バークレー校のジェニファー・ダウドナ博士とウメオ大学のエマニュエル・シャルパンティエ博士らが報告した論文が起源と考えられています。クリスパー・キャス9はRNAでできた「ガイドRAN」とDNAを切断する酵素であるキャス9で構成されています。編集したい遺伝子と相補的なRNAをクリスパー・キャス9に仕込むことで、クリスパー・キャス9はゲノム中より目的のDNA配列(遺伝子)を探し出し、キャス9が切断します。DNAが切断されると細胞は切断部位を修復しようとします。無事にDNAが修復されると、再びクリスパー・キャス9がその部分を切断し、細胞による修復が行われます。何度も修復を繰り返していると「修復ミス」が起こり元の配列と異なる配列となり、クリスパー・キャス9は切断することをやめます。ゲノム編集が完了したことになります。この場合、目的の遺伝子が機能しない形に編集されたことになります。この技術が素晴らしい点は、簡便で、成功確率が高く、いろいろな生物に適応できる点です。今までの偶然を頼りに行われてきた品種改良や遺伝子組み換えに比べるとメリットは大きいように見えます。ただ、倫理的な側面は十部に協議される必要性を感じました。

「昆虫は最強の生物である」

「昆虫は最強の生物である」スユット・リチャード・ジョー著 藤原多伽夫訳を読みました。昆虫を中心に見た生物進化の歴史を軽快に記した大変興味深い書です。人類の起源、恐竜の盛衰に視点を向けた書物が多い中、昆虫に焦点を当ててその多様化および進化が述べられています。現在の昆虫が多様性を確保し繁栄している秘訣は、①体が小さいこと②飛べること③完全変態のようにに複雑な成長の仕組みを作り上げたことにあるようです。本書では昆虫の繁栄が目レベルで語られています。ちなみに昆虫は動物界、節足動物門、昆虫綱の下に、コウチュウ目、ハエ目、ハチ目、チョウ目、ガ目、、、等の目に分類され、各目は科、属、種と細分化されています。以下、各時代における昆虫に起こった出来事をまとめてみました。ただし、カンブリア紀からシルル紀には昆虫が出現していないので関連種に関してまとめました。

カンブリア紀(5億4100万年―4億8500万年前)

現代の門を特徴づける基本的な体の構造がこの時代に発達したようです。節足動物門も誕生しました。この時代は「三葉虫の時代」とも言われるようで、カンブリア紀後期にはその多様性はピークに達し、70科800属6000種以上が化石として確認されているようです。

オストビス紀(4億8500万年―4億4400万年前)

脊椎動物の先駆けとなる魚類が出現しました。

シルル紀(4億4400万年―4億1900万円前)

ヤスデ、ムカデ、コムカデ等の多足類が出現しました。

デボン紀(4億1900万年-3億5900万年前)

最古の昆虫化石が見るけられました。

・土壌中に生息する六脚類トビムシ目のリニエラ

・ニューヨーク州ギルボア化石林で発見されたイシノミ目

・スコットランドのライニー・チャートから発見されたリオグナタ

石炭紀(3億5900万年―2億9900万年前)

この時代に、シミ目、ムカシアミバネムシ目、オオトンボ目、ゴキブリ目が出現しました。ムカシアミバネ目は植物を食べる最古の生き物のようです。石炭紀後期からペルム紀にかけて21科71属に多様化しました。オオトンボ目は現在絶滅しています。ゴキブリ目は石炭紀後期までに800種が出現し、石炭紀の昆虫の6割を占めていたようです。

ぺルム紀(2億9900万年―2億5200万年前)

ペルム紀に目の数は最大の23目となりました。この時代にバッタ目、カメムシ目、甲虫目、アミカゲロウ目、シリアゲムシ目、トビゲラ目といった完全変態する昆虫が初めて出現しました。ゴキブリ目はペルム紀に数を減らし、バッタ目はペルム紀に大きく繫栄し、多様性で最大規模の昆虫の目となりました。この時代の昆虫の大きな進化は同翅目の注射針のような口器の獲得です。シリアゲムシ目は完全変態する昆虫で最大生息数となりました。ペルム紀前期に出現したアミカゲロウ目は幼虫が肛門から絹糸を出す唯一の動物です。ハエ目はペルム紀の後期に出現しました。甲虫目はペルム紀後期には6科前後しか存在しませんでした。甲虫目はあらゆる生き物の中でもいち早く、木と菌類を混ぜることによってリグニンとセルロースを消化できるようになりました。このようにペルム紀に繁栄した23目のうち11目は現在では絶滅しています。11目中の8目はペルム紀末で姿を消し、3目はペルム紀末に激減し、三畳紀前期までに絶滅したようです。ペルム紀の末に生物の大絶滅が起こりました。昆虫に関しては幼虫が陸生の昆虫が大打撃を受けたようです。具体的にはムカシアミバネムシ目、ムカシカゲロウ目、アケボノスケバムシ目、ディクリプテラ目です。一方で幼虫時代を池や渓谷、湿地の水中で過ごし、えら呼吸をするカゲロウ目、トンボ目、カワゲラ目、トビケラ目は無事であったようです。

三畳紀(2億5200万年―2億1000万年前)

三畳紀には主に以下に示す11目が繁栄し(三畳紀後期の9割以上)、現在まで命をつないでいます。

・カゲロウ目 ・トンボ目 ・ゴキブリ目 ・バッタ目 ・カワゲラ目 ・同翅目 ・アミメカゲロウ目 ・甲虫目 ・シリアゲムシ目 ・トビケラ目 ・ハエ目

三畳紀に新たに出現したのは以下の8で、7目が現存しています。

・ナナフシ目 ・シロアリモドキ目 ・ハサミムシ目 ・カメムシ目 ・ヘビトンボ目 ・ラクダムシ目 ・ハチ目 ・オオバッタ目

オオバッタ目は三畳紀にしか生息していません。

ジュラ紀(2億1000万年―1億4500万年前)

ジュラ紀の前期のある時期、キバチが甲虫の幼虫を食べ始め、ジュラ紀が終わるころには寄生バチが数百種に増え、白亜紀末には数千種に達し、現在では数十万種に及んでいます。また、この時代にシロアリ目が集団で暮らすための複雑な行動を発達させました。社会性昆虫は以下の3項目を満たす昆虫です。

①集団で生息②2世代以上の個体が共存(成体の寿命が長い)③共同作業による子育て

ハジラミ目が新たな寄生昆虫グループとしてこの時代に出現しました。

白亜紀(1億4500万年―6600万年前)

この時代には、花をさかせ、果実を実らせる被子植物が繁栄しており、その多様化と並行して植物食の以下に示す昆虫グループが爆発的なスピードで種分化しました。

・ナナフシ目 ・キリギリス目 ・カスミカメムシ目 ・アザミウマ目 ・ハバチ目 ・ハエ目 ・ガ目 ・チョウ目

白亜紀に入って新たな社会性昆虫であるカリバチ、ハナバチ、アリが出現しました。白亜紀末は恐竜の大絶滅で有名であるが、昆虫の中で失われた目は一つもなかったようです。

昆虫の進化がギッシリと詰まった何度でも読み返したくなる一冊です。

「IBM奇跡の”ワトソン”プロジェクト」

「IBM奇跡の”ワトソン”プロジェクト」スティ―ヴン・ベイカー著 土屋政雄訳 金山博・武田浩一解説 を読みました。ワトソンプロジェクト発足から、2011年2月16日にクイズ番組「ジョパティ」でブラッド・ラターおよびジェニングズと対戦し、勝利するまでのワトソンの成長が読みやすくまとめられています。

人口知能の分野では理想主義と実用主義的な立場で研究が行われているようで、実用主義のワトソンは理想主義者からは厳しいコメントをいただいているようである。例えばワトソンは所詮統計分析マシンで理論を作れない。ワトソンは低能すぎ、無知すぎ、有名すぎ、金満すぎる。ただ、実用的な観点からワトソンは「ジョパティ」で強いと言う能力があります。

私には検索エンジンとワトソンの差異がよくわからなかったのですが、本書を読んでよく理解できました。具体的な答えを求める単純な質問(日本で一番高い山は)に対しては両者には大差はないのですが、このような質問は「ジョパティ」では30%程度出題されるだけで、残りはもっと骨のある質問のようです。このような質問に対して答えの信頼度を的確に示すのがワトソンのようです。検索エンジンでは統計的に最も見込みのあるウェブページにユーザーを案内し、答え探しはユーザーに任せることになります。

「ジョパティ」専用マシンとして開発されたワトソンですが、今後の理想的な展開としては、人間の代わりに文書を読み、理解し、何が書かれているかを教えてくれ、内容に関して人間からの質問に対して回答してくれることだと思います。近い将来の利用分野はコールセンターが有望視されているようです。また、製薬研究所の頭の良い研究助手、法律事務所が理想の職場と言うアイデアもあるようです。いろいろな産業に溶け込んでいければ大成功だと思います。