バラデバマルバネクワガタ飼育記録 (II)

2014年から2015年にかけてのバラデバマルバネクワガタの飼育記録です。ラージャ(♂)とクマリ(♀)の子供たちが主人公です。

2014.2.22

ラージャとクマリの産卵セットを掘り返してみたところ30匹の幼虫を見つけることができました。管理用にクマリ1~30と名前を付けました。大型水槽6個を用意して、産卵に用いたマット(半分)にN.R.H.dorcus社製のL3浅熟マット(半分)を追加し、それぞれに5匹づつ入れて飼育しました。

2014.6.15

マット交換を行いました。具体的には元マットを半分残し、N.R.H.dorcus社製のL3浅熟マットを追加しました。なんと、クマリ20とクマリ29が繭籠りしていました。それぞれの繭は取り出し個別管理しました。

2014.8.22

2012年に購入したバラデバマルバネ3が繭から自力脱出しました。3年1化でした。♂で体長は54.7 mm、ダルマと名付けました。

%e3%83%80%e3%83%ab%e3%83%9e1繭の端の部分から脱出していました。

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クマリ20とクマリ29が繭から自力脱出していました。ともに♀で、1年1化です。早速、ダルマとクマリ29を大型水槽で同居させました。

2014.10.22

クマリ29は常に餌に刺さりっぱなしで、ダルマはずっとメートガードしています。

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2014.10.28

ダルマが死亡しました。幼虫の期間が約3年で、成虫として地上で活動する期間が約2か月でした。クマリ29と出会ったのは10月22日で死ぬ1週間ほど前でしたが、立派に5匹の子孫を残してくれました。(2015年4月4日に飼育水槽のマットを掘ると5匹の幼虫が確認できました。)

2012年に購入したバラデバマルバネの幼虫のうちバラデバマルバネ5のみが繭から未だ脱出してこないので、繭を開けてみました。残念ながら、本個体は繭内で死亡していました。

2014.11.1

マット交換を行いました。なんと、クマリ18と19が羽化していました。(1年1化)クマリ18は♂でクマリ19はメスです。クマリ18をチンマと名付けました。チンマとクマリ19を大型水槽で同居を開始させました。

クマリ19は羽化後、餌に刺さりぱなしです。

チンマの写真

2014.11.11

チンマは餌木から餌を取り出すことが好きなようです。

2014.11.17

チンマとクマリ19の交尾が観測されました。

チンマとクマリ19は1年1化同士のペアーですが、6匹の子孫を残してくれました。(2015年11月8日に飼育水槽のマットを掘ると6匹の幼虫が確認できました。)

2014.12.7

クマリ24が羽化しました。♀です。昨年、ラージャとクマリの間で生まれた子供30匹中5匹が1年1化で羽化したことになります。

2014.12.12

チンマは餌木をかじるのが好きです。また、餌だしに余念がありません。

2015.6.10

クマリ11が羽化しました。大型水槽の地上を歩行中に捕獲しました。♀です。餌を与えると、かぶりつきです。

2015.6.12

クマリ11の住んでいた大型水槽を掘ってみました。繭が4個出てきました。(クマリ12~15)

2015.6.23

クマリ6が羽化しました。大型水槽の地上を歩行中に捕獲しました。♀です。

2015.6.27

クマリ7羽化しました。大型水槽の地上を歩行中に捕獲しました。♀です。この水槽のマットを掘ってみました。なんと、立派な♂の頭が出てきました。体は繭の中にありました。これだけ大きくても長歯ではありませんでした。

繭はクマリ6および7の出た後の繭、体だけ入った繭、少し割れた繭がありました。割れた繭の中をのぞくと死亡した蛹が入っていました。先に羽化したクマリ達が荒らしたのではないかと思い、他の水槽に関して繭をすべて取り出すことにしました。合計17個の繭が回収できました。

2015.7.11

クマリ25(♀)が自力脱出しました。

2015.7.31

クマリ1(♀)が自力脱出しました。

クマリ1の食事風景:2日目

クマリ1の食事風景:3日目

クマリ1の食事風景:10日目

2015.8.21

クマリ13(♂)が繭から自力脱出しました。体長は62.4mmです。

餌を与えると即食べ始めました。

2015.8.24

クマリ12(♂)が繭から自力脱出しました。体長は55.5mmです。

2015.8.29

クマリ16(♀:体長48.5 mm)およびクマリ2(♂:体長57.7 mm)が繭から自力脱出しました。クマリ17は繭の端を開けていますが繭内に留まっています。

クマリ16

クマリ2

クマリ17

2015.8.26

クマリ26(♂)が繭から自力脱出しました。体長は64.3mmで我が家のギネスです。

2015.9.12

クマリ3(♂:体長56.6 mm)およびクマリ14(♂:羽化不全)が繭から自力脱出しました。

クマリ3

クマリ14

2015.9.15

クマリ4(♂:体長58.3 mm)およびクマリ17(♂:体長62.9mm)が繭から自力脱出しました。クマリ17は8/29に繭の端に穴生開けて約2週間繭内に留まっていました。

クマリ4

クマリ17

2015.9.19

クマリ30(♂:体長62.0 mm)が繭から自力脱出しました。

クマリ30

2015.9.22

クマリ5(♂:体長51.9 mm)およびクマリ28(♂:体長62.4mm)が繭から自力脱出しました。

クマリ5

クマリ28

2015.9.25

クマリ21(♀:体長48.8 mm)が繭から自力脱出しました。

クマリ21

2015.9.29

クマリ23(♀:体長50.3 mm)が繭から自力脱出しました。

クマリ23

羽化のまとめ

ラージャとクマリの幼虫30匹中24匹(1匹羽化不全)が無事成虫になりました。♂の最大体長は64.3 mmでした。

♂   ♀     合計

2014年(1年1化)     1           4               5

2015年(2年1化)      11           8              19

合計                        12         12              24

マルバネは一般に羽化した♀♂の偏りが大きいのですが、今回の飼育では合計すると丁度1:1となっていました。